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    遺伝子組み換え農作物の最近の動向と規制について

    GMO(Genetically Modified Organism:遺伝子 組み換え 生命体)

    世界の傾向としては、年々遺伝子組み換え作物の栽培面積は増加している.
    現在、世界で1億8150万ha(2014)であり、日本の農地面積450万haのだいだい40倍になっている.
    →前年度比で先進国で5%、開発途上国で3%

    シェアとしては、従来は米国での栽培が主だったが、近年は米国での栽培が飽和に近づきつつある.
    →南米やカナダ、インドが伸びてきている.

    栽培面積(万ha)

    アメリカ7500 ブラジル5000 アルゼンチン2500 インド、カナダ1250

    主要な作物

    ダイズ50% トウモロコシ30% ワタ(綿実)14% セイヨウナタネ5%
    →ダイズとトウモロコシで80%.日本で表示が義務付けられている甜菜、ジャガイモ、アルファルファ、パパイヤは1%以下

    日本における遺伝子組み換え作物は、バラのみ.

    遺伝子組み換え作物の遺伝子組み換えの割合

    ・主要な栽培国では、その多くを遺伝子組み換えに切り替えている.90%以上.

    日本の輸入状況

    ・日本は飼料用途や加工用途で、トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタを大量に輸入している.
    →ダイズ、ナタネ、ワタは油脂加工された後に残渣が飼料にされる.

    しかし、輸入する際に「遺伝子組み換え作物かそうでないか」が不分別で入ってくるので、ほとんどが遺伝子組み換え作物と推定できる.

    日本の遺伝子組み換え作物使用の表示義務について

    遺伝子組み換え作物の飼料を食べて育った家畜の肉や牛乳、サラダ油、醤油、コーンシロップなどは遺伝子表示の義務はない.
    →遺伝子組み換えのたんぱく質が残っていないから

    また、主な原料にしか表示義務がない.(原材料に占める重量の上位3位かつ原材料に占める重量の5%以上)
    →遺伝子組み換え作物を食べないように気をつけていても、意外と食べてしまっている.

    世界の今後の動向
    1. ナスなどの新しい作物の栽培:最近5年間で、甜菜、アルファルファの栽培が拡大、ナスの栽培が開始.
    2. 成分改変などの新たな形質の導入:従来は対除草剤性や耐害虫性の農業としての生産性の向上が目的だったけど、今後は生活者向けにたんぱく質を増やしたり、毒性のあるアクリルアミドを減らしたジャガイモ、褐変しにくいリンゴなどを成分や機能を改変した形質の導入が見込まれている.
    カルタヘナ議定書

    遺伝子組み換え作物が国境を超えて、生物多様性に影響を与えないように、安全な移送、取り扱い、利用について、措置を規定する.

    1. 生物多様性条約から発展した内容
    2. 遺伝子組み換え作物の主要栽培国であるアメリカ、アルゼンチン、カナダ、オーストラリアは締結していない.
    3. 遺伝子組み換え作物の栽培面積が2位のブラジルは締結している.
    参考文献

    https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/zyoukyou/pdf/gm_kanri_201506.pdf

    日本のGM表示の仕組み

    https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_data/pdf/protocol_list.pdf


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